■企画概要
「戦争を起こさないで!今ある平和を大切にして欲しい!」
2022年10月14日(金)デイサービス笑楽鶴見緑地店で行われた「現役大学生とのオンライン交流レク」で、あるご利用者から現役大学生に伝えられた言葉です。
「介護施設で生活するご高齢者の人生経験や知恵を次の世代に継承したい」これまでのビオネスト笑楽では、介護施設のご利用者・ご入居者と大学生などの若い世代との「世代間交流」を積極的に企画し、実施してきました。
今回は、将来の起業家を志す日本大学、専修大学、トロント大学の3名の現役大学生が考えた3つの質問にデイサービスのご利用者が答えて、交流するという企画。学生1人につき1つの質問を問いかけ、模造紙に記入するという「ワークショップ形式」で行われました。その後、デイサービスのご利用者からは「若い世代に期待すること」をオンライン越しに、学生たちに伝えていただきました。
学生からデイサービス笑楽の高齢者に投げかけられた質問は次の3つ。
・20代の頃の将来の夢は、何でしたか?
・人生で後悔したこと、やっておけば良かったことは、なんですか?
・「生きている」と感じる時は、どんな時ですか?
20代前半の若者からの質問に、「人生の大先輩」であるデイサービス笑楽のご利用者たちは、どう答えたのか?そして、どのような「若者への期待」を伝えたのか?続きは、企画詳細をご覧ください。
■企画詳細
ここからは、「大学生とのオンライン交流レク」の詳細を時系列に沿って、ご紹介します。
まず、レクリエーションタイムの冒頭にビオネスト企画担当者から、この企画の「背景と目的」をお伝えしました。ビオネストグループのコーポレートサイトに問い合わせしてきた現役大学生の「ビオネストと一緒に何か企画をしたい!」との想いがスタート。数回のオンラインディスカッションを経て、「介護施設を利用する高齢者とオンライン越しに直接コミュニケーションを取って、学びを得て、未来に活かす」というコンセプトが固まりました。
現役大学生から「人生の大先輩への人生相談」。高齢者から「若い世代への期待伝達」
このコンセプトにそって、レクリエーションプログラムが考えられました。
次に、今回のゲストとなった日本大学に通うKさん、専修大学に通うSさん、カナダのトロント大学に通うKさんの3名から、簡単な自己紹介。大学名と名前、大学で学んでいること、そして、このオンライン交流に参加した目的を伝えてもらいました。
続けて、あらかじめ考えてあった1人1つの質問を大学生からデイサービスの高齢者に向けて、問いかけてもらい、スタッフのサポートの元 模造紙に回答を記入いただきました。
■日本大学に通うKさんからの質問「20代の頃の将来の夢は、何でしたか?」
■専修大学に通うSさんからの質問「人生で後悔したこと、やっておけば良かったことは、なんですか?」
■トロント大学に通うKさんからの質問「生きている」と感じる時は、どんな時ですか?
最後に、デイサービスの高齢者から「若い世代に期待すること」を伝えていただきました。
その中で、満州での戦争を実体験したご利用者から「戦争の悲惨さ」「今ある平和の大切さ」「ウクライナでの戦争への警鐘」など具体的なエピソードをもとに伝えられました。満州でのご利用者のお母さまが身を挺して子ども(ご利用者本人)を守る姿など、実際に戦争を経験し、その場にいたからこそ語れる話…当時の状況がありありと目に浮かぶようでした。今の現役世代のほとんどが体験していない、「戦争のリアル」を実際に体験した方からの言葉で訊くことで、大きな気づきを得ることが出来ました。
また、別のご利用者からは「小さな命、小さな物質を大事にすること」を伝えられました。モノがない時代を生き抜いてきたからこそ、今のモノ余りの時代に軽んじられている現状に「警鐘」を鳴らすものでした。小さな生き物の命を大事にして欲しい、小さな物質の存在を大事して欲しい。という言葉が大学生たちに伝えられました。
今回のオンライン交流を経て、現役の大学生からは「もっとお話ししたい!」という言葉をいただき、デイサービスのご利用者は、「普段あまり話す機会のない若い世代との交流にとても刺激を受けた!」とのことでした。
これからもビオネスト笑楽では「介護施設にいる高齢者の人生経験や知恵を次の世代に継承する」とコンセプトにした「世代間交流」活動を継続していきたいと思っております。
介護施設の高齢者と未来を担う次世代の若者との「オンライン交流レク」に興味がある大学、専門学校、高校、中学校、小学校等があれば、ぜひお声がけください。