「仕事を通じて、地元を盛り上げたい!」
訪問看護ステーション笑楽姫路の理学療法士 成影(なるかげ)の「なりたい自分」を形作り想いの一つです。
2023年6月6日。兵庫県姫路市の公民館で「健康教室」が開催されました。
その健康教室の講師として呼ばれた成影は「はじめよう、転倒予防で生き生きした生活を」というテーマで地域講演&プチトレーニングを実施しました。
集まれないコロナ禍を経て、待ちに待った対面での「健康イベント」。会場には30名ほどの地域住民の方が参加いただきました。70~80代の方が大半でしたが、課外学習で学生も参加されており、大盛り上がりとなりました。
うなづきながら講演を聴いておられる方も多く健康や転倒予防について高い興味関心があることと感じました。
一方的に話を聴くだけだと退屈なので、片足立ちトレーニングなどを織り交ぜて、ちょっとした運動もしてもらいワイワイと楽しそうに参加されていた姿が印象的でした。
講演後は、「名刺が欲しい!」と言ってくださる方、「今は、まだ介護認定されてないけど、認定されたら笑楽さんに頼むから予約させて!」と言ってくださる方、多くの温かいお声をいただきました。また、11月の講演依頼もいただくことができ、「地域の健康」に貢献できることを嬉しく思っています。
これからもビオネスト「笑楽」では「笑って、楽しく」のコンセプトのもと、ヘルスケアの専門性を活かして、地域の活性化に貢献して参りたいと思います。
■インタビュー
ここからは、訪問看護ステーション姫路 理学療法士 成影(なるかげ)へのインタビューをご紹介します。
・インタビュアー:成影さん、本日はお忙しい中、インタビューのお時間いただき、ありがとうございます。まだ介護現場では油断はできませんが、コロナ禍もやっと収束傾向ということもあり、今回 姫路市の公民館での「地域活動」として、講演された件について、お話をお聞かせください。
まず最初に、成影さんのキャリアについて教えていただけますでしょうか?ビオネストに入社される前は、病院などで理学療法士として働かれていたのですか?
・成影:はい。ビオネストに入社する前は病院で理学療法士として急性期や回復期の患者様のケアをしていました。しかし、せっかく良くなってご自宅に帰られても、また悪化して病院に戻ってこられるという現状に関して、「在宅で力になりたい」という想いが次第に強くなっていきました。そこで、訪問看護ステーション笑楽の扉を叩き、今は「姫路事業所」で働いております。ビオネストを選んだキッカケは、スローガンの「なりたい自分に」です。自分自身、「どうなりたいのだろうか?」というキャリアの分岐点にいたため、求職活動を通じて、改めて「なりたい自分」と向き合い、ビオネストを選択しました。
・インタビュアー:なるほど。当社で働く多くの訪問看護師や訪問セラピストの方がおっしゃる「在宅で力になりたい」という想いで、入社されたのですね。
ちなみに、今 コーポレートスローガンの「なりたい自分に」の話が出ましたが、成影さんの「なりたい自分」って何でしょうか?
・成影:最初、理学療法士として働きだした時は「治せるセラピストになりたい」と漠然と思っていました。しかし、現場で働く中で、「医療の限界」を痛感することがあり、保険診療だけでなく、自費診療にも興味を持つようになりました。自費診療について学ぶ中で、セミナーや講演にも参加して「発信者として登壇したい」という想いも強くなっていったように思います。
また、事業の運営にも興味があり、「早く事業所責任者になりたい」とも思っていましたね。
・インタビュアー:なるほど。今「治せるセラピストになりたい」「発信者として登壇したい」などのキーワードが出てきましたが、「地域」については何か想いはありますか?
・成影:はい、私は地元が「兵庫県姫路市」なのですが、昔から「地元を盛り上げたい」とずっと言っていました。理学療法士として一人前になって、さらにレベルを上げて、「地元の活性化や健康増進などをしたい」と願っていました。今 働いている姫路事業所は私の高校の近くにあることも、モチベーションの一つになっています。
・インタビュアー:「地元を盛り上げたい」いいですね!今回の講演案件は、まさに成影さんの「地元」の健康増進、しいては「活性化」につながるお仕事なので、「なりたい自分に」つながる場としてビオネストを活用いただいているようで嬉しいです。
さて、前段のインタビューが盛り上がってしまったので、本題の「地域活動」について教えてください。この取り組み自体はどういった背景で始まったのでしょうか?
・成影:訪問看護ステーション笑楽姫路が「健康教室」に関わるという地域活動は前任者の頃からあったと聞いています。コロナ禍も挟んで、年3回ぐらいの講演依頼があり、地元に根差した活動として継続してきています。
・インタビュアー:ありがとうございます。まさに「地域の顔」として、訪問看護ステーション笑楽姫路が存在感を示しているような活動ですね。
ちなみに、今回の講演は「転倒予防」が主軸だったと聞いていますが、テーマや講演内容はどのように決めたのでしょうか?
・成影:今回の健康教室の主催者は地域包括支援センターなのですが、「運動がよいかな」というオーダーから始まって、「転倒予防」というテーマに絞り込みました。元気な方でも転倒する事故は良く起きているのが実態ですので、「転倒予防をして、転ばない生活に出来たら」という想いで内容を考えました。
講演の中でも話したのですが、「高齢者の3人に1人は転倒しています」。その事実を伝えた上で、転倒しない生活にするにはどういった生活にすればよいか 出来るだけ分かりやすく、楽しんでいただける内容を考えました。
また、転倒予防だけでなく、これから増えていく認知症の予防にもなれば一石二鳥だと思い「転倒予防+認知症予防」を中心に話す内容やトレーニングを考えました。
・インタビュアー:ありがとうございます。ちなみに、講演会の参加者を巻き込むために工夫した点はありますか?
・成影:はい。今回は、午前中の2時間のプログラムの中間の「30分」ほどが私の担当だったのですが、その30分間で「いかに興味関心をひくか」「いかに愉しみにながら、取り組んでもらうか」を大事にして行いました。
具体的には、先ほどお伝えした
「高齢者の何人に一人が転倒していると思いますか?」
「皆さんの中で、転倒したことある人 手を上げてみてください」
といった問いかけで、興味をひきました。
また、転倒のパターンは「筋力、バランス、環境、目、薬」などの5つの原因があるのですが、そのパターンをお伝えした上で、「筋力が原因の転倒を予防するトレーニングをします!」といったように知識としてのパターンの説明とその改善策としての「簡単なトレーニング」をセットにして「持ち帰り感」を持っていただくように工夫しました。
・インタビュアー:さすが、セミナーや講演にも積極的に参加されているということもあり、素晴らしいプログラムになっているように感じました。
では、最後に、今後 成影さんがビオネストというフィールドで「挑戦」したいこと、さらなる「なりたい自分に」つながることがあれば教えてください。
・成影:そうですね。「地元を盛り上げたい!」という想いは、着実に実現していっていますが、そのためには「地元の困りごと」を私たちの専門性で解決できたらよいなと思っています。具体的には、腰痛・肩こり・脳梗塞・圧迫骨折など これから増えそうな「困りごと」を出来るだけ、「困らないようにサポートする」ことをしていきたいです。認知症ケアも興味があり、もっと勉強したいと思っています。
・インタビュアー:ありがとうございます。仕事を通じて「地元を盛り上げる」ということは、「健康」を支援できる私たちの仕事では、非常に大事な視点だと思います。ぜひ、成影さんの想いをビオネストというフィールドをフル活用して、「お客様と従業員の幸福を最大化する」活動をしていってください。本日は、大変お忙しい中インタビューのお時間いただき、ありがとうございました。